2015年6月1日月曜日

中国・長江で乗員乗客458人乗せた客船が沈没 大半が行方不明、船長は救出 李克強首相ら現地に



      中国中部の湖北省付近を流れる長江(揚子江)で、1日午後9時28分(日本時間同10  時28分)ごろ、乗客ら458人を乗せて南京(江蘇省)から上流の重慶に向かっていた客船「東方之星」(2200トン)が、竜巻に巻き込まれて転覆した。中国メディアは、2日早朝までの救難作業で船長、機関長を含む30人あまりが救助されたと伝えたが、乗客の大半は行方不明のままとなっている。
      これまでに8人が救出されましたが、現場は雨で視界が悪く、救出作業は困難な状況となっています。
      客のほとんどは高齢者の団体旅行客で、50代から80代が多いということです。地元当局は徹夜で救助作業にあたっていますが、現場は雨や霧で視界が悪く、作業は困難な状況となっています。
   事故にあったのは、重慶市の企業が運航する全長76.5メートルの大型客船「オリエンタル・スター」で、南京市から重慶市に向かっていました。北京の日本大使館によれば、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていないということです。
     客船は江蘇省南京市から重慶市に向かうツアーの途中だった。沈没した地点は水深約15メートルで、客船は転覆して船底がわずかに水上に出ている状態。中国中央テレビによると、船内から助けを求める人の声が聞こえるといい、船内に乗客が取り残されている模様だ。
   現場付近は前日から大荒れの天候で、同通信などによると救出された船長らは、航行中に竜巻に遭い、瞬く間に沈没したと証言した。乗っていたのは、中国国内 の旅行客406人のほか、旅行会社の関係者5人、乗員47人。乗客の多くは国内旅行社が募集したツアー参加者で、50~80歳が多かったという。
     2日の捜索で船内から生存者の反応があったと伝えた。2日午前までに13人が救助され、5人の死亡が確認された。一部の中国メディアはこれまでに30人が引き上げられたとしている。 
    長江では今年1月、江蘇省靖江近くで試験航行中のタグボートが転覆する事故があり、日本人男性ら外国人8人を含む22人が死亡した事故があったばかりだ。
      事態を重く見た習近平国家主席は救難に全力を挙げるよう指示。陣頭指揮のため李克強首相、馬凱副首相ら高官が現地に向かった。

 

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